空き家を貸すことの難しさについて
みなさん、こんにちは。
最近では「空き家問題」が深刻化しており、国をあげて法整備などを通しそれへの対応が行われています。
空き家なんだからみんなすべて貸してしまえば解決するだろうとお考えの方もいらっしゃると思います。
しかしこの問題はそんなに甘くはありません。
空き家を貸すにしても実はそのハードルが非常に高いという現実がそこにはあるのです。
そもそも「貸す」ことへのハードルが高い
空き家を貸す際はもちろん家を探す人にとって魅力的な家でないといけません。
まず議論したいのが賃貸物件を求めている人はどこに多いのかということです。
仕事をするにしても多くの方が都心部で働いています。
さすがに都心部だと家賃も高くなるため、都心に住みたいと考える方もいらっしゃると同時にその郊外に住みかを求める傾向もあります。
ですから都心近郊ならびに都心部に家を借りたい人が集中します。
その一方でそのような都心近郊からも離れている地域ではどうでしょうか。
このような地域では賃貸物件を求めている人の数はグッと少ないですよね。
いわゆる過疎地域に存在する空き家を貸したとしても、ずっと空き家のままである可能性が高いのです。
続いて家を選ぶときにどういった家に住みたいかということを考えてみましょう。
ずっと放置され続けていまにでも倒壊しそうな家に住みたいと思いますか。
そのような家に誰かが入居してくれれば空き家問題も緩和されるわけですが、もちろんその答えは「NO」ですよね。
きちんと手入れがされていて生活のできる家に住みたいと誰もが思うはずです。
このように2つの観点から空き家を貸すことについて説明しましたが、いずれの場合においても空き家を貸すことそのもののハードルが高いことが分かります。
空き家の放置も問題
だからといって空き家をそのままにしておいてよいということでもありません。
新しい法律の施行によって空き家を放置していると、固定資産税が6倍にも跳ね上がります。
ですから空き家をそのままにしておくことも実は問題なのです。
まとめ
空き家を貸すにしてもハードルが高いのが現状です。
かといってそれを放置するのも固定資産税が跳ね上がってしまい、一種のジレンマになっています。
ですから自分自身で定期的に空き家をメンテナンスをするのが困難なときはそれを代行してくれる業者に依頼してみるとよいでしょう。
それと並行して空き家の処遇について慎重に議論してゆくことも重要となってきます。