田舎における空き家事情について
みなさん、こんにちは。藤岡設計の藤岡です!
全国的に見て空き家が増加しつつあることをご存知の方も多いと思います。
中でも田舎では都心よりも空き家が増加しているのです。
今回の記事では都市部から離れた田舎での空き家事情について解説していきます。
田舎における空き家の実態
住宅の総数に占める空き家の数を「空き家率」といいます。
この空き家率を調べてみると、2013年のデータによれば全国平均が13.5%であり、三大都市圏の市部では12.3%という結果でした。
一方で、三大都市圏を除外した市部における空き家率は14.9%となっており、都市部よりも空き家問題が深刻化していることが分かります。
とりわけ空き家の中でも田舎で問題になっているのは賃貸することも売却すすることもできない空き家です。
そのような住戸に焦点を当てた場合、三大都市圏から外れた田舎の市部の空き家率は6.5%であるのに対して、三大都市圏内の市部の空き家率は3.7%ととなっています。
両者で約2倍近くの開きがあるため、そのような空き家が田舎では問題視される傾向にあるのです。
田舎における空き家増加の背景
さて、田舎における空き家増加の背景にはどのようなことがあるのでしょうか。
これは田舎に多い「持ち家志向」が挙げられます。
戦後の日本社会では就職、結婚を機に家を持つことが当たり前と考えられていました。
事実、家を購入する人を支援するための経済的な整備や金融システムの構築も整備されました。
しかしながら時代は過ぎ、家主の子供が都心部へ出て行ったりと田舎地域では過疎化が進行していきます。
そうなると家主の死後、誰も住まなくなった家が残されることになって誰も棲みつかなくなり空き家が誕生します。
そしてそのような空き家は誰も住んでいないことによって老朽化が急速に進んで、結局貸すことも売ることもできなくなってしまうのです。
このような空き家は相続されることが多いですが、そこから遠いところに住んでいるなどの理由でほったらかしにされるケースが非常に多いです。
まとめ
旧来の社会観念から田舎における家屋数は増加していきましたが、過疎化等の影響を受けそれらが空き家と転じています。
それらの家屋が相続されていたとしてもそこから遠方に住んでいるなどの関係で、空き家がメンテナンスされなくなることで老朽化が進んでいきます。
法改正によって空き家を放置していると課される固定資産税も跳ね上がります。
ですので空き家を定期的にメンテナンスすることが大切になってきます。